等式の変形
等式の性質
\(A=B\) ならば,次の等式も成り立つ。
① \(A+C=B+C\) 両辺に同じ数をたす
② \(A-C=B-C\) 両辺から同じ数をひく
③ \(AC=BC\) 両辺に同じ数をかける
係数を \(1\) にするときは,両辺に係数の逆数をかける(③)。
例:\(3\) の逆数は \(\dfrac{1}{3}\),\(-2\) の逆数は \(-\dfrac{1}{2}\),\(a\) の逆数は \(\dfrac{1}{a}\)
例 方程式
例 \(y\) について解く
右辺が \(19\) から \(x\) に変わっても,使う性質と順番は同じ。
計算できない \(x-4\) はそのまま残す。
移項
\(x+5=12\) の両辺から \(5\) をひくと(②)
\(x+5-5=12-5\) より \(x=12-5\)
\(+5\) が符号を変えて右辺へ移ったように見える。これを「\(+5\) を移項する」という。
項を移しているのではない。実際にしているのは,両辺に同じ数をたす・ひく(①②)こと。
項はひいて消す
\(2x+3y=5\) を \(y\) について解く。じゃまな \(2x\) を消したい。
× 両辺に \(\frac{1}{2x}\) をかける
\(2x\) は消えず \(1\) が残り,分母にも \(x\) が残る。
○ 両辺から \(2x\) をひく
\(2x\) がきれいに消える。
\(2x\) は項なので,ひいて消す(②)。
逆数をかけて(③)消せるのは,\(3y\) の \(3\) のような係数だけ。
式変形は「=」を縦にそろえる
式変形を続けて書くときは,「=」の位置を縦にそろえて書く。
決まりではなく慣習だが,各行で何が変わったかが見やすいので,そろえて書くとよい。
( )の操作を書かない答案では,次のようになる。
例 \(4x+2y=6\) を \(y\) について解く
大問1
次の方程式を,等式の性質を使って解きなさい。
解答
( )の操作は書かなくてよいが,常に意識すること。
注 「両辺から \(7\) をひく」と,\(+7\) が右辺へ移ったように見える。これが移項。
大問2
①は方程式を解き,②は〔 〕内の文字について解きなさい。①と同じ手順で②も解けることを確かめなさい。
解答
( )の操作は書かなくてよいが,常に意識すること。
①
②
①
②
①
②
①
②
①
②
①
②
注 数が文字に変わっても,( )の操作は同じ。計算できない \(15-y\) は式のまま残す。
①
②
①
②
①
②
①
②
大問3
次の等式を〔 〕内の文字について解きなさい。
解答
( )の操作は書かなくてよいが,常に意識すること。
注 \(y=7-x\) と書いてもよい。
注 \(x=\dfrac{1}{3}y\) と書いてもよい。
大問4
次の等式を〔 〕内の文字について解きなさい。
解答
( )の操作は書かなくてよいが,常に意識すること。
注 \(y=\dfrac{-2x+12}{3}\) と書いてもよい。\(12\) に \(\dfrac{1}{3}\) をかけ忘れて \(y=-\dfrac{2}{3}x+12\) とする誤りが多い。
注 \(x=\dfrac{1}{2}y+\dfrac{3}{2}\) と書いてもよい。先に両辺に \(\dfrac{1}{3}\) をかけて \(2x-y=3\) としてから解くと計算が楽。
大問5
次の等式を〔 〕内の文字について解きなさい。
解答
( )の操作は書かなくてよいが,常に意識すること。
注 かっこを外して \(\ell=2a+2b\) から解くと \(a=\dfrac{\ell-2b}{2}\)。どちらも正解。
注 両辺に \(6\) をかけるとき,右辺の \(1\) にもかけ忘れないこと。
大問6
次の問いに答えなさい。
解答
( )の操作は書かなくてよいが,常に意識すること。
代金の合計が1000円だから
姉の年齢は,妹の年齢の2倍より3歳少ないから
周の長さは縦2本と横2本の和だから
時速 4 km だから,かかる時間は \(\dfrac{x}{4}\) 時間
代金の合計が \(b\) 円だから
配った枚数と余りの合計が \(a\) 枚だから
三角形の面積の公式より
平均は2数の和の \(\dfrac{1}{2}\) だから
1個の値段は \(x-200\) 円だから
金額の合計が1500円だから