不登校の生徒への考え方
復帰だけを前提にしない
不登校になると、「元の学校に戻れるかどうか」が最初の話題になりがちです。
もちろん、復帰を目指すこと自体が悪いわけではありません。ただ、実際には学力以上に、
戻りづらさや気まずさといった心理的な負担が大きくなっていることがあります。
そのため、私は「同じ学校に戻ることだけ」を唯一の正解とは考えていません。
大切なのは、今の状態で無理なく動ける形をつくりながら、学習を止めず、次につながる進路を
確保し、本人が少しずつ前に進める状態を整えていくことです。
学習を止めない形をつくる
学習が止まっている時期には、最初から理想的な学習習慣を求めても回らないことがあります。
そのため、最初に目指すのは、完璧な家庭学習ではなく、学習が止まり続けない形をつくること
です。
必要であれば、初期は宿題前提ではなく、授業の中でできるだけ完結しやすい形から始めることもあります。
大切なのは、「やるべきことを全部できる状態」を最初から求めることではなく、今の状態で回る形を見つけて、少しずつ整えていくことです。
できるだけ対面で進める
学習を立て直すときに大切なのは、内容を教えることだけでなく、学習が動き出すきっかけや、
続けやすい枠組みをつくることです。
その意味で、決まった時間に授業があり、その場に行って学ぶ対面指導は、生活と学習を立て直すきっかけになりやすいと感じています。
オンラインは便利な一方で、自宅で受けられる分、欠席や先送りもしやすくなります。状況に
よってはオンラインが合う場合もありますが、特に立て直しの初期は、対面の方が整えやすいことが多いです。
早めに動く意味
早めに動くことに意味があるのは、ずっと順調に進めるためというより、途中で止まる時期が
あっても、また戻せる余白を持てるからです。
学習を立て直していく過程では、休む日や止まる時期が出てくることもあります。大切なのは、
一度止まったあとでも立て直せる時間があることです。
特に中学2年くらいの段階で動けると、進路がまだ切迫しすぎていない分、一回止まったことの
重みもそこまで大きくなりません。そのぶん、無理をしすぎず、また整え直しやすくなります。
時期が後ろになるほど、同じ一回の休みや停滞でも重みは大きくなっていきます。その意味でも、できるだけ早めに動き始めることには大きな価値があります。
進路は現実的に考える
不登校の状況では、内申点や出席状況の影響もあり、進路選択が一般的なケースとは少し変わる
ことがあります。
そのため、「本来こうあるべき」ではなく、今の状況で現実的に取りうる選択肢を整理することが重要です。
私立受験が中心になることもありますし、その中で高校進学後に学習を立て直し、大学進学まで
つながるケースもあります。
大切なのは、今の状態を悲観しすぎることではなく、次の進路をきちんと設計していくことです。
進学につながった生徒
不登校や学校不適応の状態から学習を立て直し、高校進学・大学進学までつながった生徒が
います。
不登校には当然しんどさもありますが、学力面だけを見れば、一方的に不利とは限りません。
学校に通っていた時間を学習に回しやすくなることで、可処分時間が増え、うまくはまれば成績の向上に有利に働くこともあります。
大切なのは、不登校という状態そのものを悲観しすぎることではなく、その時間をどう使い、どう立て直すかです。
たとえば、次のような生徒がいました。
- •中2不登校から須磨学園へ進学し、京都大学へ進学
- •中2不登校から須磨学園へ進学し、名古屋工業大学へ進学
- •中1不登校から関西学院高等部へ進学し、関西学院大学へ進学
結果だけを見ると大きく見えるかもしれませんが、重要なのは、最初から順調だったわけでは
なく、途中で止まりかけた状態から、学習と進路を立て直していったことです。
まずは相談・体験から
不登校の状況では、学習内容だけでなく、進め方や距離感も含めて相性が大きく影響します。
実際には、相談や体験を通して、この進め方が合いそうかどうかは比較的早い段階で見えてくる
ことが少なくありません。
うまくはまれば、そのまま学習や進路の立て直しにつながります。一方で、合わない場合には、
無理に続けるよりも、早めに次の選択肢を探した方がよいこともあります。
そのため、不登校の場合については、初回相談・体験は無料で対応しています。まずは一度試してみるくらいの気持ちで来ていただければと思います。
※ 対面で移動が発生する場合は、交通費のみご負担をお願いします。
今の状態、学習の進み方、進路の考え方を踏まえて、どのような進め方が現実的かを率直にお伝えします。
