一次関数のグラフ|中学の関数 #04
関数のグラフは、関数の入力と出力の対応を座標平面上の点として表したものです。
なお、ここでいう座標平面とは、横を 、縦を とする xy平面のことです。
特に断りがない場合、このあとも xy平面を前提として説明します。
これまでの記事では、関数そのものや の意味を見てきました。
この記事では、関数の対応が座標平面ではどのように点として表されるかを見ていきます。
また、学校では の表記を使わないため、必要に応じて学校で習う形とのつながりも補足します。
関数の対応は点として表せる
関数 では、入力を とすると、1つの に対して結果が1つ決まります。 その結果を とおくと、
となります。
xy平面では、横の位置を 、縦の位置を として点を表します。
そのため、 として、関数の結果を 座標に対応させると、関数 の対応はxy平面上で
という点で表せます。
たとえば、 なら、対応する点は
です。

練習問題
問題
関数 について、 であるとする。 として、対応する点をxy平面上の座標で表せ。
▶解答を見る
学校で習う形とのつながり
学校では、 を用いずに、 のような形で表します。 たとえば、 で とおくと、
と書けます。
問題
について、 のとき、 の値を求め、対応する点をxy平面上の座標で表せ。
▶解答を見る
| 0 | |
| 1 | |
| 4 |
対応する点は、、、
は点の縦の位置を表している
関数 に 2 を入れた結果は
と書きます。
その結果を とおくなら、
です。
つまり、 のときの縦の位置が である、ということです。
したがって、このときの点は
と表せます。
まだ具体的な数を計算していなくても、この形で点を表すことができます。
たとえば、
なら、
なので、
です。
このように、 は単なる途中の記号ではなく、点の縦の位置そのものを表しています。

練習問題
問題
関数 において、 とする。 のとき、結果を計算せずに、対応する点をxy平面上の座標で表せ。
▶解答を見る
点を打つと、関数の対応が図で見える
関数のふるまいを視覚的に見たいときは、xy平面に対応する点を打つと見やすくなります。
たとえば、
のとき、 に対応する は次のように整理できます。
| 0 | 1 | 2 | 3 | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 3 | 5 | 7 |
同じ列にある と を1組にすると、、、、 のように表せます。 とおけば、これらは xy平面上の点として表せます。実際に打ってみましょう。

このように、対応する点を xy平面上に表すと、関数の対応のしかたが図で見えるようになります。 式だけを見ているときには数字の対応として見えていたものが、グラフでは点の並び方として見えるようになります。
練習問題
問題
関数 について、 とする。
のとき、 に対する の値を求め、対応する点を xy平面上に表せ。
▶解答を見る
| -3 | |
| -2 | |
| 0 | |
| 2 | |
| 5 |
対応する点は、、、、、
これを xy平面上に表す。

学校で習う形とのつながり
学校で習う形でも、対応する点を xy平面上に表す流れは同じです。
問題
について、 のとき、 の値を求め、対応する点を xy平面上に表せ。
▶解答を見る
| -1 | |
| 0 | |
| 2 |
対応する点は、、、
これを xy平面上に表す。

関数のグラフとは何か
ここまで、関数の対応を点として表してきました。
たとえば、
では、いくつかの対応は次のように整理できます。
| -2 | 0 | 0.5 | 1 | 1.7 | 2 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| -3 | 1 | 2 | 3 | 4.4 | 5 |
この表からは、、、、、、 のような点がわかります。
とすると、これらはすべてxy平面上の点として表せます。
ただし、表に書けるのは対応の一部だけです。
実際には、ほかの の値に対応する点もあります。 その関数で決まる対応する点全体を表したものが、関数のグラフです。

練習問題
問題
について、 とする。
(1) のとき、対応する点を表せ。
(2) (1)で求めた点だけで、この関数のグラフを表したことになるかどうか答えよ。 また、その理由を答えよ。
▶解答を見る
(1)
より、対応する座標は
(2)
1点だけでは、この関数のグラフを表したことにはならない。 ほかの の値にも対応する点があるからである。 グラフは、その関数で決まる対応する点全体を表す。
一次関数では点が一直線に並ぶ
の形で表される関数を、一次関数といいます。
の次数が 1 であることが、その名前の理由です。
たとえば、
では、 の次数は 1 です。
これに対して、
のように が出てくる関数は、 の次数が 2 なので 二次関数といいます。
同じように、 が出てくる関数は 三次関数といいます。
話を戻して、
の一次関数では、 が増えると、それに応じて が一定の の割合で増えたり減ったりします。
この を変化の割合といい、次の記事で詳しく見ていきます。
たとえば、
なら、 が1増えるたびに、 は2増えます。
| 0 | 1 | 2 | 3 | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 3 | 5 | 7 |
このように、いつでも2ずつ増えています。

このように、変化が一定なので、対応する点は一直線上に並びます。 そのため、一次関数のグラフは直線になります。
また、異なる2点が決まれば、1本の直線が決まります。 そのため、一次関数のグラフを考えるときは、どの点を求めればよいかを考えることが大切になります。

練習問題
問題
について、 とする。 次の問いに答えよ。
(1) が1増えるときの の増え方を答えよ。
(2) 一次関数のグラフは、どのような形になるか答えよ。
(3) 直線を描くには、何が決まればよいか答えよ。
(4) について、異なる2点を求め、xy平面上に表して、その2点を通る直線を描け。
▶解答を見る
(1) が1増えるとき、 は3増える。
(2) 一次関数のグラフは、直線になる。
(3) 異なる2点が決まればよい。
(4) たとえば、 とすると、
| 0 | |
| 1 |
対応する点は、、
これを xy平面上に表し、2点を通る直線を描く。

実践的な補足として、実際に直線を描くときは、少し離れた2点を取ると描きやすい。
たとえば、 とすると、
| -2 | |
| 3 |
対応する点は、、
これを xy平面上に表し、2点を通る直線を描いてもよい。

グラフを見ると、関数の値も読める
グラフは、関数を図に表したものです。
グラフ上の1つの点は、関数の1つの対応を表しています。
たとえば、 のグラフ上に
という点があるなら、それは 、 ということです。
関数で書けば、
ということになります。

このように、グラフを見ると、どの に対してどの値が対応しているかを読むこともできます。
グラフは、ただ形を見るためのものではなく、関数の値を読み取るための図でもあります。
練習問題
問題
のグラフ上に点 があるとする。 このことを、関数 を使って表せ。
▶解答を見る
一次関数をグラフに表す
一次関数をグラフに表すときは、異なる2点が分かれば直線が描けることを意識して、次のように進めます。
- 関数 を見る
- の値を2つ決める
- それぞれについて を求める
- の異なる2点をxy平面に打つ
- 異なる2点を直線で結ぶ
一次関数では、直線を決めるには異なる2点分の情報が必要です。 そのため、まず2つの を決めて、対応する異なる2点を求めます。
たとえば、
なら、
で考えると、、 です。
したがって、打つ点は 、 です。
この異なる2点を直線で結ぶと、この関数のグラフになります。

練習問題
問題
について、 とする。
xy平面上にグラフを描け。
また、使った点を記せ。
▶解答を見る
を考えると、対応する点は 、 よってグラフは次のようになる。

学校で習う形とのつながり
問題
のグラフを xy平面上に描け。 また、使った点を記せ。
▶解答を見る
を考えると、
| 0 | |
| 1 |
対応する点は、、
この2点を xy平面上に表し、2点を通る直線を描く。

まとめ
関数をグラフに表すというのは、
関数の対応を、xy平面上の点として表すこと
です。
大切な点をまとめると、次のようになります。
- 関数 に を入れた結果は です
- その結果を とおくと です
- 関数の対応は、xy平面では という点で表せます
- とおくと、この点は とも表せます
- グラフは、関数の対応全体を図として見られます
- 一次関数では、点が一直線に並びます
- 異なる2点があれば、1本の直線が描けます
このように考えると、グラフは関数とは別の新しいものではなく、 関数の対応を図として表したものだとわかります。