兵庫県第二学区の公立高校 合格ライン・内申点目安

西宮・尼崎の公立高校 合格ライン・内申点目安
兵庫県第二学区

この記事では、兵庫県第二学区の公立高校33校について、独自に推計した合格ラインの下限(予測下限ライン)と、そのときの内申・当日点の目安、倍率、一般募集枠を一覧にしています。

学校を1点刻みで並べるのではなく、学力の近い学校をまとめたTier(学力帯)で整理しています。上位校ほど学校間の差は紙一重で、1点単位の序列をつけられるほどの精度は、どの資料にもないからです。

詳しく分析するのは、家庭教師として主に指導している西宮・尼崎エリアです。

兵庫県第二学区の公立高校合格ライン目安

学校名Tier偏差値上位%予測下限/500内申下限/250当日点下限/500倍率一般募集枠
市立西宮S66.04.0%4102193841.37240
市立西宮東A+62.112.9%3832083491.37200
尼崎稲園A+62.112.9%3832083491.49140
宝塚北A+62.112.9%3832083491.07200
県立西宮A58.624.6%3571983191.89140
川西緑台A58.624.6%3571983190.75240
北摂三田A58.624.6%3571983190.97200
三田祥雲館A58.624.6%3571983190.81122
鳴尾B+55.139.8%3321872891.17200
県立伊丹B+55.139.8%3321872890.96280
尼崎北B+55.139.8%3321872891.08240
宝塚西B+55.139.8%3321872891.13201
伊丹北B51.851.4%3091772630.96140
西宮苦楽園B51.851.4%3091772630.60240
市立伊丹B51.851.4%3091772631.25160
柏原B51.851.4%3091772631.03160
市立尼崎B−48.169.5%2831652361.28204
川西北陵B−48.169.5%2831652361.21160
宝塚B−48.169.5%2831652360.58216
有馬B−48.169.5%2831652361.25100
三田西陵B−48.169.5%2831652361.10133
尼崎小田B−48.169.5%2831652361.41160
篠山鳳鳴B−48.169.5%2831652360.73120
西宮今津C+43.781.6%2521502050.79120
伊丹西C+43.781.6%2521502051.09252
武庫荘総合C+43.781.6%2521502050.95140
西宮南C+43.781.6%2521502050.64216
県立尼崎C36.1100.0%1991221550.76200
市立尼崎双星C36.1100.0%1991221551.42170
猪名川C36.1100.0%1991221550.74141
川西明峰C36.1100.0%1991221550.45237
尼崎西C36.1100.0%1991221550.99170
宝塚東C36.1100.0%1991221550.44225

※予測下限は、各校の合格者のうち下から20%の位置を推計した独自の目安です。これを下回ると合格は厳しくなりますが、上回れば安全という意味ではありません。

※同じTierの学校は同じ値にしています。Tier内の並びは順位ではありません。

※偏差値は第二学区の一般選抜の受検者を母集団にした独自指標で、模試の偏差値とは目盛りが異なります。上位%は一般募集枠の累計から算出しています。

※Cの学校の多くは倍率1倍前後で、出願すればほぼ合格できる水準です。Cの予測下限は合格の基準ではなく、入学者の学力の目安です。ただし市立尼崎双星は倍率1.42倍で、競争があります。

※倍率は令和8年度兵庫県公立高等学校入学者選抜の出願状況、一般募集枠は同年度の3月の一般募集枠です。算出方法は次の節で説明しています。

予測下限ラインはどう出したか

公式の合格最低点は公表されていません。そこで、公開されている統計といくつかの仮定から、独自に推計しています。考え方の筋道は次のとおりです。

受検者を学力順に並べる

令和8年度、第二学区の複数志願選抜33校の実受検者は6,034人、一般募集定員は6,067人でした。全体としては、ほぼ定員どおりの人数が受検しています。推薦や私立専願の生徒は先に進路が決まっているので、3月の一般選抜は、残った受検者で残りの枠を分け合う形になります。

この6,034人を学力の高い順に並べ、各校の一般募集枠の人数ずつ割り当てたときの位置を、その学校の学力帯とします。

当日点と内申の分布

当日点は、兵庫県教育委員会が公表している令和8年度の全日制学力検査の結果(500点換算で平均282.5点、標準偏差83.5点)を使います。第二学区の平均を県平均より高く補正することはしていません。第二学区は県全体の受検者の約3割を占め、一般に学力が高いとされる第一学区もあるため、補正しても差は数点にとどまるからです。

内申は、兵庫県が評定分布を公表していないため、公表している千葉県の中3評定分布を250点満点方式に換算したモデル(平均181点、標準偏差36点)で代用しています。あくまで代替で、兵庫県の実態とずれる可能性は残ります。

どちらも、満点で頭打ちになる分布として扱っています。満点のある試験では上位ほど点差が詰まり、上位校どうしは紙一重になるからです。

内申と当日点は完全には連動しない

内申が高い生徒ほど当日点も高い傾向はありますが、完全には一致しません。内申で補う生徒もいれば、当日点で補う生徒もいます。この連動の強さ(相関係数)を0.6と置いています。

学校ごとの学力帯は重なる

生徒は学力どおりにきれいに学校へ振り分けられるわけではありません。通学距離や校風、志望によって、隣の学校の合格者と学力は重なります。京大のトップ層が東大にも受かるのと同じです。

学力と進学先の対応の強さを0.9と置くと、隣り合う上位校どうしの合格者の分布は8〜9割重なります。手元のデータでも、尼崎稲園・宝塚北・市立西宮東の3校は86〜93%重なっていて、モデルとほぼ同じ傾向です。

下から20%の位置を予測下限にする

こうして推計した各校の合格者の分布のうち、下から20%の位置を予測下限ラインとしています。最低点そのものではなく、このあたりを下回ると合格者がかなり少なくなる、という線です。表には、Tierごとに平均した値を載せています。

推計には仮定が多く含まれます。数点の差にこだわらず、Tierの段差(20〜30点)の目安として使ってください。

県立西宮の倍率1.89をどう見るか

この表でまず目立つのは、県立西宮の倍率1.89です。

県立西宮はAで、予測下限は357点です。同じAの川西緑台(0.75)や三田祥雲館(0.81)と比べても、倍率の高さが際立っています。

理由の一つは、一般募集枠の少なさです。県立西宮は単位制で、定員280人のうち3月の一般募集枠は半分の140人しかありません。枠が半分なら、同じ人数が出願しても倍率は倍になります。

それでも1.89という高さは、枠の少なさだけでは説明しきれません。十分届いている生徒だけでなく、少し足りない層が「それ以下には下げたくない」と強行出願している可能性があります。県立西宮は、ボーダー付近の競争が特に激しい学校として見ておく必要があります。

県立西宮が不安な場合、下げ先は鳴尾か尼崎北

県立西宮が不安な場合、候補になるのは一つ下のB+にある鳴尾と尼崎北です。予測下限は332点で、県立西宮から25点ほど下がります。

西宮市内で下げるなら、鳴尾が最も自然な候補です。ただし倍率は1.17で、B+の中ではやや高めです。

確実性を重視するなら、同じB+の尼崎北も候補になります。倍率は1.08と落ち着いていて、同じ学力帯のまま出願リスクを少し下げられます。

西宮は上位校と下位校で二極化している

西宮市内の公立高校は、上位校と下位校ではっきりと二極化しています。

市立西宮(S)・市立西宮東(A+)・県立西宮(A)・鳴尾(B+)までは、西宮市内で強い志望先として機能しています。一方で、その下の西宮苦楽園(B)、西宮今津・西宮南(C+)になると、倍率は0.6〜0.8倍台まで下がります。

鳴尾までに収まるなら、西宮市内の公立高校として納得しやすい。しかし鳴尾に届かない場合は、西宮市内の下位校に下げるより、同じB+でも倍率の低い尼崎北や、B−の市立尼崎・尼崎小田など、尼崎側の学校を検討する家庭も多いと考えられます。

このため、西宮の下位校は、西宮からも尼崎からも志願者を集めにくい構造になっています。

西宮苦楽園は、立地がかなり特殊

西宮苦楽園はBで、予測下限は309点です。市立尼崎や尼崎小田(B−)より一つ上の学力帯にあたります。学力帯だけを見ると、もっと志願者が集まってもよさそうですが、倍率は0.60と低めです。

背景には、通学条件の影響が大きいと考えられます。

西宮苦楽園は甲陽園方面にあり、阪急で通う場合は夙川での乗り換えが必要になりやすく、駅からも距離があります。坂道・高低差もあるため、自転車でも通いやすいとは言いにくい学校です。

立地を許容できる近隣の生徒にとっては低倍率で検討しやすい学校ですが、広域からの一般的な受け先にはなりにくい学校だと考えられます。

なお、西宮苦楽園は2025年に開校した新しい学校で、合格者の学力を示す資料がまだ少ないため、Tierの位置は暫定的です。

尼崎北はかなりバランスがよい

尼崎北は、このエリアの中でかなりバランスのよい学校に見えます。

尼崎北は鳴尾と同じB+で、予測下限は332点です。一方、倍率は1.08で、鳴尾の1.17より低く出ています。

一つ下のB−には市立尼崎があり、予測下限は283点です。尼崎北はそれより一段上の学力帯にありながら、倍率は市立尼崎の1.28より低くなっています。

鳴尾と同じ学力帯で競争はやや緩く、市立尼崎よりは明確に上を狙えるため、内申190前後の生徒にとって検討しやすい学校です。

進学実績も、2026年度は国公立大学に44人、関関同立に195人(延べ人数を含む)の合格者を出しています。倍率のわりに得な学校といえ、このエリアの穴場だと思います。

市立尼崎は、このエリアの基準校

市立尼崎はB−で、偏差値48.1、予測下限283点、内申下限165点です。第二学区内の平均50に近く、西宮・尼崎エリアの普通科としては、基準にしやすい学校です。

ただし、市立尼崎は単なる平均校ではありません。尼崎北が不安な層や、平均前後の学力層が集まりやすく、倍率は1.28とやや高めに出ています。

尼崎小田は「これ以上下げたくない」最終線になっている可能性

尼崎小田は市立尼崎と同じB−で、予測下限283点、倍率1.41です。B−の中では最も倍率が高い学校です。

B−の一つ下はC+(252点)で、武庫荘総合などがここに入ります。市立尼崎双星はさらに下のCです。尼崎小田から一つ下げると、予測下限で30点ほど下がることになります。

この位置関係を見ると、尼崎小田は、尼崎エリアで「これ以上は下げたくない」最終防衛ラインになっている可能性があります。

市立尼崎は厳しいが、C+やCまでは下げたくない。総合学科ではなく普通科に残りたい。そういう層が、尼崎小田に集まりやすいと考えられます。

上位校は、別世界ではありません

市立西宮(S)と、市立西宮東・尼崎稲園・宝塚北(A+)は、兵庫県第二学区の上位校です。

この4校の一般募集枠を合わせると780人。第二学区の一般選抜の受検者6,034人に対して、約13%の枠があります。

しかも兵庫県では、灘・甲陽・六甲・神戸女学院といった難関私立一貫校に、上位層の多くが中学受験で抜けています。その層が抜けた公立中の中での上位13%は、特別な才能で決まるものではなく、早い段階からの積み上げで十分に届く位置です。

ちょっと背伸びして頑張りたい方へ

「もう少し上、狙えるんじゃないか」と思ったなら、たぶんいけます。

今の内申と点数から、どの学校が実現可能か、そのために何をどれだけやるか。
一緒に整理して、あとはやるだけの状態にします。

まずは下のページで指導方針を確認いただくか、LINEからお気軽にご相談ください。

著者紹介

川村克馬

川村克馬

30歳 / 男性 / 指導歴8年
尼崎市・西宮市・芦屋市で活動

知識を教えることより、考え方・進め方・立て直し方まで一緒に整えることを大切にしています。何ができていて、どこで止まっているのかを見ながら、やることを整理し、実行と振り返りを重ねていきます。生徒がひとりで抱え込まず、自分で勉強を前に進められる状態をつくることを目指しています。

指導実績(累計)

市立西宮高校2名
稲園高校2名
西宮東高校2名
兵庫高校1名
西宮高校2名
伊丹高校1名
御影高校3名
尼崎北高校3名
芦屋高校1名

※公立高校のみ掲載。

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