不登校と高校受験
不登校から難関高校を目指すために
必要な3つのこと
不登校から難関高校を目指すことは、不可能ではありません。
ただし、普通の高校受験と同じ考え方では難しいです。
学校に行けていない。学習習慣がない。英語や数学に抜けがある。
家庭で勉強の話をすると、親子関係が緊張しやすい。
こういう状態から難関高校を目指すなら、
始める時期、進め方、家庭での距離感を設計する必要があります。
家庭教師として不登校の生徒を見てきた立場から、その設計で考えていることを書きます。
中2のうちに始める
不登校から難関高校を目指すなら、中2のうちに動き始めたいです。
目安は、中2の8月ごろに1日4時間前後の学習時間に乗っていること。
ただし、最初から4時間やる必要はありません。
最初は30分でもいい。1時間でもいい。週に数回でもいい。
勉強から離れていた生徒が、いきなり長時間勉強できることはほとんどありません。
机に向かうだけで疲れる時期があります。簡単な計算でもしんどい時期があります。
「勉強」という言葉を聞くだけで重くなる時期もあります。
そういうところから、少しずつ抵抗感を下げて、学習時間を生活に入れていきます。
中2から始める意味は、この時間を取れることにあります。
中3からでも、高校受験そのものはできます。ただ、難関高校まで狙うなら、中3スタートは
かなり厳しいです。
理由は、不登校だからではありません。
残された期間に対して、1日あたりに必要な学習量が
重くなりすぎるからです。
必要な累計の学習量は、中2から始めても中3から始めても大きくは
変わりません。違うのは、それを消化する期間です。
中2から始めれば、その量を1年半ほどに分散できます。中3から始めると、同じ量を約1年で
消化することになります。
その分、1日あたりの学習時間を大きく増やさなければなりません。
学習習慣がない状態から、いきなり1日7時間、8時間へ持っていくのは現実的では
ありません。0時間だった生徒が、明日から急に8時間勉強できるわけではないからです。
30分が1時間になり、1時間が2時間になり、少しずつ4時間が生活に入ってくる。
この段階を踏めることが、中2スタートの大きな意味です。
だから、不登校から難関高校を少しでも考えているなら、中2の段階で動き始めたいです。
学校の進度から降りる
不登校から難関高校を目指す場合、学校の進度には合わせません。
学校の遅れを順番に取り戻すのではなく、入試に特化したカリキュラムを組みます。
ここは、不登校から難関高校を目指すうえで大きな強みになります。
学校では、中1、中2、中3の内容を順番に進めます。
授業、定期テスト、提出物、内申点も、その流れに沿っています。
一方で、不登校の生徒は学校の進度に縛られません。その分、入試に必要な内容へ時間を
集中させることができます。
特に私立高校の受験は、3教科で勝負できることが多いです。その場合、5教科すべてを
同じ重さで追いかける必要はありません。
中心に置くのは、英語と数学です。
この2教科は積み上げの教科なので、短期間でごまかしにくい一方、
早くから時間をかければ大きな武器になります。
だから、教科も順番も絞ります。
たとえば数学なら、学年ごとに進めるのではなく、計算や関数のように関連する分野を
まとめて扱います。
英語も同じです。「関係代名詞は中3だからまだやらない」とは考えません。
文法は文法として、一気に全体を見ます。
細かい教科別の進め方は別記事で書きます。ここで大事なのは、学校のカリキュラムを
そのまま追いかけないことです。
不登校の時間を、ただの空白にしない。入試に特化して使う。
この切り替えができると、不登校の時間は受験上の強みになります。
勉強の管理を家庭の外に出す
3つ目は、家庭の話です。
不登校から難関高校を目指す場合、家庭の状態が結果を左右することがあります。
ここで大事なのは、親がしっかり管理することではありません。勉強の管理を家庭の外に
出すことです。
親が勉強時間、スマホ、ゲーム、生活リズム、学校復帰まで全部
管理しようとすると、本人は苦しくなります。
保護者の方が心配になるのは当然です。
「今日は何時間やったのか」
「本当に間に合うのか」
「スマホばかりで大丈夫なのか」
確認したくなります。
ただ、本人にはそれが監視として届くことがあります。そうなると、本人は改善ではなく
防御に入ります。
隠す。嘘をつく。部屋から出てこなくなる。表面だけ合わせる。
この状態になると、家庭が緊張の場所になります。
だから、勉強の管理は家庭の外に出してください。
学習量、内容、進度、過去問のタイミング、弱点補強の判断。こうした受験面の判断は、
家庭の外に置く。
保護者の方には、家庭を休める場所として保ってほしいです。一緒にご飯を食べる。
普通に話す。外に出られるなら、一緒に出かける。
家庭まで受験の緊張で埋めない。長く続けるための役割分担です。
外に出られる生徒の場合は、勉強する場所も家庭の外に出すことがあります。
実際に、駅前の喫茶店で指導することがあります。
武庫之荘のミスドやコメダを使うことも多いです。
特に武庫之荘のミスドは、日光がよく入って店内が明るい。それだけで、少し気分が上向く
感じがあります。
隣にローソンがあるので、必要なプリントをすぐ印刷できるのも便利です。
指導中に「ここが弱い」と分かれば、その場で問題を追加できます。
学校には行けない。でも、家の外には出られる。
そういう生徒にとって、家でも学校でもない場所があることは大きいです。
家の中だけで一日が終わらない。親の目から少し離れて勉強できる。
家庭内の緊張も減らせる。
不登校から難関高校を目指す場合、勉強を頑張らせることと同じくらい、
家庭を壊さないことが重要です。
不登校から難関高校を目指すために
不登校から難関高校を目指すには、設計が必要です。
一つ目は、中2のうちに始めること。中2の夏ごろに1日4時間前後の学習時間へ乗せる。
中3から同じことをしようとすると、1日あたりの学習量が重くなりすぎます。
二つ目は、学校の進度から降りること。学校の遅れを順番に取り戻すのではなく、入試で
点を取る順番に並べ替える。不登校の時間を、受験用に使う。
三つ目は、勉強の管理を家庭の外に出すこと。親が家庭内で全部を管理しようとすると、
本人は改善ではなく防御に入ります。勉強の管理は外に出し、家庭は
休める場所として残す。
この3つがそろうと、不登校からでも難関私立高校は現実的になります。
不登校だから難関高校は不可能、とは思いません。
ただし、始める時期はかなり重要です。
中2の段階で動き始めれば、基礎に戻る時間も、学習時間を伸ばす時間も、
入試に必要な力を作る時間も確保できます。中3からでは、すべてを短期間で
詰め込むことになりやすい。
だから、難関高校を少しでも考えているなら、中2の段階で一度相談してほしいです。
不登校からの高校受験は、学校の遅れを取り戻すだけの勝負ではありません。入試に必要な
順番で組み直し、家庭の外に勉強の場を作る。
その設計ができれば、十分に戦えます。
実績
不登校の状態から家庭教師として指導を始め、3か月以上継続してくれた生徒全員の
進路実績です。
- 中2不登校 → 須磨学園 → 京都大学
- 中2不登校 → 須磨学園 → 名古屋工業大学
- 中3不登校 → 関西学院高等部 → 関西学院大学
- 中2不登校 → 須磨学園
- 中2不登校 → 同志社国際
この5件は、いずれも家庭での関係を良好に保ってくれていました。
保護者の方が勉強の管理を抱え込みすぎず、家を本人が安心して休める場所として
保ってくれていたことは、大きかったと感じています。
指導者について

川村克馬
30歳/男性
指導歴8年
私自身、高校在学中に学校へ行けなくなり、1年留年を経て卒業しました。当時の学力はほぼゼロで、英語の通知表は中学3年間ずっと1、高校でも英語の単位を落とし続けていました。
高校4年目のとき、やっと英語が文型や構造によって成り立っていることを知り、それまで
無意味な文字の羅列に見えていた英文が、規則性のある言語として見えるようになりました。そこから本格的に学び直し、東大実践でA判定を取れるところまで学力を伸ばしています。
上達するにつれて、なぜもっと早くやらなかったのかという後悔が強くなりました。
この経験から強く感じているのは、「わからない状態にいる人は、何がわからないかも
わからない」ということです。検索する言葉すら出てこない状態で、表面的な解き方だけを
教えられても届かないことがあります。
不登校だった側の人間として、その状態がどういうものかを経験として知っています。
だからこそ、今の状態を否定するのではなく、そこを出発点として、
現実的な道筋を一緒に考えていきます。
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まずは相談・体験から
不登校の支援では、学習内容だけでなく、進め方や距離感の相性が大きく影響します。
そのため、不登校・学校不適応のご相談については、
初回相談・体験授業を無料で対応しています。
最初から決めきる必要はありません。
まずは今の状態や学習状況、進路の考え方を共有したうえで、
合いそうかどうかを見ていただければと思います。
そのうえで、どのような進め方が現実的かを率直にお伝えします。
対面で移動が発生する場合は、交通費のみご負担をお願いします。
